古都「京」の要素を現代的に取り入れた「イオンモール京都桂川」が、10月17日にグランドオープンする。コンセプトは「イオン町家入ル気分上ル」。施設全体を京都の景観に調和させ、京都府初出店110店舗を含む約220の専門店を導入する。

　京都市と向日市の境界にまたがる「イオンモール京都桂川」は、1999年に31年間の操業を終えたキリンビール京都工場跡地に出店。JR京都線桂川駅と直結、京都や大阪を結ぶ国道171号線とつながる府道と接道し、公共交通機関・自動車ともに利便性の高い場所にある。JR桂川駅からつながるデッキ入り口には知恩院の大屋根をイメージしたエントランスをデザイン。また、円形窓や行灯の灯り、桂離宮の深い軒や市松模様、向日市の竹林など、京都の伝統的な要素や町家をイメージした意匠を採用する。敷地面積は約9.2万平方メートル、延床面積約21.4万平方メートルで、全長約280m、3層のモール棟と道路を挟んで北側に位置するフィットネス棟の2棟で構成。モール棟に核店舗となる総合スーパー「イオン京都桂川店」と京都府内最大級12スクリーンを備える「イオンシネマ」、フィットネス棟にはスポーツクラブ「東急スポーツオアシス」を配置する。

　ファッションと服飾雑貨ゾーンには、低価格雑貨の専門店「Awesome Store（オーサムストア）」や女子大生のリアルな声を反映する「Chardy -Peggy Lana-（シャルディ ペギーラナ）」、ジュンのSc向け業態「Le Jun（ル ジュン）」などが近畿初進出。京都発祥のワコールは新ブランドを導入予定で、「Bayflow（ベイフロー）」や「Trans Continents（トランスコンチネンツ）」、「American Eagle Outfitters（アメリカンイーグル アウトフィッターズ）」といった話題性の高いショップも多数出店する。基本商圏は10キロメートル圏の約66万世帯、約146万人。