AFP
2017/04/27
エルメス、第1四半期は13.5%の増収
AFP
2017/04/27
エルメス(Hermès)が発表した第1四半期決算は、売上高が13.5%増の13億5000万ユーロ(約1636億3000万円)となった。主要事業であるレザーグッズ部門がけん引したという。
アクセル・デュマ(Axel Dumas)CEOは電話会議にて、「素晴らしい第1四半期」を称えた。ファクトセットのアナリスト予想平均13億ユーロ(約1575億7000万円)を上回る売上となったものの、通期の見通しは据え置いた。
また、2015年11月にパリで起きたテロ事件を影響を受けて前年同期の売上が落ち込んでいたため、比較対象の数値が低いことも影響したと説明している。「オーガニックグロースを基本とした」「健全な」成長だとCEO。オーガニックグロースは11.2%だった。
前年同期は6%、16年通期が7.5%の増収率であったことを考えると、売上の伸び率が加速していることがわかる。CEOは、「魅力的な商品構成」の結果であるとし、各地域でバランスの取れた業績になったとも話した。
恒常為替レート換算での売上高は、日本を除くアジア諸国で16%増、米州で14%増、フランスを除く欧州で9%増、フランスで4%増となっている。日本市場は、円高および比較対象である前年同期が高い数字を記録した影響を受けたものの、選択的流通チャネルの売上が好調に推移し、2%の増収だった。
セグメント別に見ると、レザーグッズ・乗馬用品部門は15%増と特に大きく伸びた。また、ウェア・小物の部門は8%増で、ウェアの最新コレクションとジュエリー、シューズが好調だったという。
一方で、ウォッチ部門は「市場の厳しい状況が続いて」おり、6%減とやはり低迷している。「政治や経済、為替の先行きは不透明だが、中期的な視点では、恒常為替レートでの増収目標はを十分高く設定している」とグループ側。しかし、具体的な目標値は明かされていない。
今回のエルメスの業績は、17年第1四半期のフランスラグジュアリー業界全体の健全さを肯定するものでもある。LVMHグループは先週15%の増収を、ケリングは24日に31%の増収をそれぞれ発表している。
(2017年4月27日現在、1ユーロ=121円で換算)
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