「Hermès（エルメス）」が製作したドキュメンタリー映画「Hearts & Crafts（ハート&クラフト）」が、東京・渋谷の「オーディトリウム渋谷」で6月2日から上映される。2011年に東京・銀座のメゾンエルメス10階にあるプライベートシネマ「ル・ステュディオ」で公開された作品で、国内の劇場で上映されるのは初。1837年にパリの馬具工房として創業した「Hermès」のアトリエで働く職人たちにスポットを当て、ブランドのものづくりにかける思いを映し出す。

　2011年に製作された「Hearts & Crafts」は、パリの老舗メゾン「Hermès」の神髄とも言える職人たちに着目し、その仕事と素顔を追った映画。監督を務めたのはレバノンやルワンダ、アフガニスタンなどの紛争をフィルムに収めてきた著名なレポーターでドキュメンタリー作家のフレデリック・ラフォンと、デザイナーやジャーナリストとして活躍するイザベル・デュピュイ=シャヴァナ。両氏はアルデンヌ地方やリヨン地方、ロレーヌ地方のフランスの4つの場所にある「HERMÈS」の工房を訪ねて回り、工房に響き渡る皮革やクリスタル、シルクの音と職人の沈黙を映像化。職人たちの魂を込めた手仕事や、彼らの情熱、プライドを捉えている。

　「Hearts & Crafts」の国内初の劇場上映となる渋谷区円山町の「オーディトリウム渋谷」は、席数136席の多目的ホール。「Hearts & Crafts」は6月2日から15日までの2週間限定で上映予定で、1日1回、17時45分からのイブニングショーで観ることができる。当日10時以降に劇場窓口でチケットを購入する整理番号制。チケットの価格は800円。