fashionsnap
2011/06/14
エルメスの実験室(ラボ)から生まれた1点もの「petit h」 日本初披露
fashionsnap
2011/06/14
「Hermès(エルメス)」が6月11日より、エルメス家の第6世代目パスカル・ミュサールによって再創造をテーマに誕生した「petit h(プティ アッシュ)」をエルメス銀座店にて展示販売する。小さな革の端切れやわずかにほつれのあるシルクなど、アトリエで使用されなかった素材に第二の生命を与えた「petit h」は、昨年10月パリで初披露。今回初めてフランスを飛び出し、第2のお披露目の場所として日本で公開される。期間は7月3日まで。
エルメスから生まれた第2の生命「petit h」 |
再創造の実験室(ラボ)から生まれた「petit h」は、エルメス家に生まれ小さな頃から様々な素材や職人の仕事に触れて育ったアーティスティック・ディレクターであるパスカル・ミュサールの思いから生まれた。パスカル・ミュサールは、厳しい品質基準を設けている「Hermès」のアトリエで裁断された革の端切れや小さな気泡が入ってしまったクリスタル、目につかぬほどの小さなシミがついたシルクといった製品化されなかった素材に目を向け、「収集する」 「見直す」「つくり直す」をテーマに再構築。職人たちやアーティストとともに予測不可能であることを楽しみながら、まるで実験のように、柔軟に1点1点を造り上げている。
世界で第2番目の発表の場に選ばれたエルメス銀座店では、カレの端切れを使用した「アクセサリー」や磁器ティーポットにクリスタルの蓋、リザードを組み合わせた「空飛ぶティーポットモビール」、ベルトの生地から編み上げられた「屏風」などユニークなアプローチから生まれたオブジェが多数ラインナップ。小物だけではなく、レザー製の大きな「ロバ」なども登場。パリの初披露では全て完売したため、今回の日本開催のために製作されたというアイテムの数々からは、パスカル・ミュサールやアーティスト、職人の遊び心溢れる創造性が感じられる。
日本での展示に際しては、会場構成にグラフィックデザイナーの原 研哉氏を起用。パスカル・ミュサールの思いを反映した会場はオリジナリティ溢れる「petit h」の世界観をそのまま表現している。エルメス銀座店が10周年を迎えた今月、「petit h」とともに来日したパスカル・ミュサールは「このような時期の日本で『petit h』を発表できることをとても嬉しく思っております」と語る。そして「時を重ねていくことでより素晴らしさを増していく普遍的な魅力を持ったエルメスの新たなオブジェを皆様に喜んで頂けますように」と続けた。
■ Hermès “petit h”
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