ジュン アシダのメゾン創立50周年を記念した展覧会「エレガンス不滅論。」が、12月3日にスタートした。会場は7つのゾーンに分かれており、アーカイブや復刻作品、映像などを展示。ディレクションは娘でデザイナーの芦田多恵が担当し、デザイナー芦田淳のクリエイションの世界を日本の時代背景やハイファッションの変遷とともに紹介する。期間は12月8日まで。

　同展は国立新美術館3階の講堂が会場となり、ゾーン1の「エレガンスとは、何なのか？」では、芦田淳がデザイナーを志すきっかけとなった中原淳一との出会いにフィーチャー。メゾンのヒストリーを世相と共に紐解くゾーンでは、市川海老蔵ら著名人24名のビデオメッセージや少年時代に描いたスケッチブックなどが公開されている。その後は8つのテーマに分けて展示されたアーカイブ作品50点から構築性とクチュール性の融合を表現したゾーンや、意匠登録を取得しているしているドーナツ型ストール「コンパス」をデザイナーのクリスチャン・ラクロワやプロダンサーのTakahiroの視点で新しく解釈したゾーンに続く。

　同展を手掛けた芦田多恵は、「客観的な視点から表現するために多くの方々からお話を伺い、50年以上に遡る膨大な資料に目を通しました」コメント。会場内には芦田淳の人生哲学が随所に掲出されており、「父の歩んできた道のりを辿ることは、ファッションの本質と未来を探り出す作業でもあしました」という。特別寄稿として、前衛芸術家の草間彌生によるメッセージも並べられている。入場料は無料。


■エレガンス不滅論。

開催日時：2014年12月3日（水）〜8日（月）10：00〜18：00（金曜日は20:00まで）
会場：東京都港区六本木7-22-2 国立新美術館3階 講堂