fashionsnap
2011/09/07
スーパーの衣料改革に挑戦するイトーヨーカ堂、新SPAブランド発売
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2011/09/07
イトーヨーカ堂は9月1日、全国約150店舗で新ブランド「good day(グッデイ)」の販売を開始した。同社として初めて商品開発から製造、販売までを一貫して自社コントロールするSPA(製造小売り)モデルを導入し、よりトレンドに敏感に対応できるシステムを実現。トータルコーディネートができるよう売場にも工夫を凝らし、主力事業として展開していく。
イトーヨーカ堂SPAブランド「good day」 |
「good day」は、20〜40代を中心としたレディス・メンズをターゲットにしたデイリーカジュアルのブランド。外部の契約デザイナーやバイヤー、商品設計などの各担当者らによる専任チームを組織し、短期間で商品企画に反映できる仕組みと、QR(クイックレスポンス)と呼ばれる生産システムを構築した。生産拠点は6割が中国で、その他ベトナムやカンボジアなど、東南アジア諸国が中心。これまで商品によっては異なるサイズ基準だった規格を統一し、素材や機能、着心地の良さに加えてカラーバリエーションを豊富に揃えた。冬にはキッズ向けの商品と肌着の発売も予定し、トップスからボトムスまでトータルコーディネートが可能になる。
衣料品改革に取り組んでいるイトーヨーカ堂は、「good day」を海外を除く約150の店舗で販売。これまで展開してきた「GALLORIA(ギャローリア)」「L&B(エルアンドビー)」「Kent(ケント)」「ボディヒーター」の4ブランドに加えて衣料事業の柱とし、売上目標として初年度350億円を設定した。PB(プライベートブランド)の開発が進むGMS(総合スーパー)業態企業では、2010年にイオンがSPAを導入して「TOPVALU COLLECTION(トップバリュコレクション)」を発表している。
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