ナイキのフィル・ナイトが会長職を退任へ

　「ナイキ（NIKE）」が、創業者で会長のフィル・ナイト（Phil Knight）の退職を発表した。後任には、現CEO兼社長のマーク・パーカー（Mark Parker）が指名され、引き継ぎは2016年中に行われる。パーカーはCEO職も兼務することになる。

　現在77歳のフィル・ナイトは、1964年にナイキの前身となる「ブルーリボンスポーツ」社を設立、1971年に「ナイキ」として事業を開始した。フィル・ナイトは、これまでを振り返って「私にとってナイキは人生の情熱でした。長い間、ナイキのオーナーシップとリーダーシップをより良い方向へ導き、全ての株主にとって最善の道を探ってきました」とコメントを発表し、後任のパーカーについて「マークは後任として最適な人物。彼はこの9年間CEOとして素晴らしい働きぶりを見せてくれた」と信頼を寄せた。今後について「会長職を退いてもナイキに貢献していきたい」とコメントしている。

　同社は、フィル・ナイトの息子トラヴィス・ナイト（Travis Knight）が取締役会に加わったことも発表した。