掲載日
2018/01/24
2018/01/24
パリ オートクチュール:「メゾン マルジェラ」、脱構築シノワズリー
掲載日
2018/01/24
2018/01/24
「メゾン マルジェラ(Maison Margiela)」はパリ北部にある本社でオートクチュールコレクションを発表した。奇しくもチャイナタウンの近くとなった会場で発表されたコレクションは、シノワズリーの香りが漂うものとなっていた。
とはいえ、「マルジェラ」のシノワズリーは一味違う。多くのドレスは、硬いシースルーのプラスティックとメタリックシルクに包まれていた。特に目を引いたのはトランスパレントなプラスティックパーカで、光に当たると蛍光色に輝いた。
「写真を撮るときはフラッシュをお忘れなく」とPRスタッフが声を掛ける。会場は、壁から客席、キャットウォークに至るまで、すべてマットなブラックに染められていた。
オートクチュールがファッションの実験場なら、ジョン・ガリアーノ(John Galliano)はマッドサイエンティストと呼べそうだ。コートはシームと襟だけを残してカットし、トレンチコートはブラックのPVCとマットなウールを半分ずつで仕上げた。また、先週のメンズウェアコレクションでも見せた、スキーブーツがスニーカーに変化するシューズも採用している。ファッションを革新するような、クチュールの持つパワーを感じさせるコレクションだった。そのうち、こうしたアイディアがストリートにまで広がっていくことだろう。
フィナーレの直前には、プラスティックでできたチャイニーズスタイルのアンティークパラソルを手にしたモデルが登場した。
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