ファッションブランド支援コンテストが続々と募集開始

　ブランド設立から若手デザイナーの海外進出支援まで、さまざまなファッションコンテストが続々と募集を開始している。

　東京を拠点とするファッションデザイナーが世界で活躍するためのサポートを目的とする「Tokyo Fashion Award」は、第4回受賞デザイナーを6月19日から8月10日まで募集。国内外セールスを最低3シーズン以上行っているなどの条件を満たした応募者の中から、阪急阪神百貨店や三越伊勢丹、トウキョウベースのバイヤー6人に加え、「コレット」のファウンダー兼クリエーティブディレクターのサラ・ ルルフル（Sarah Lerfel）や、Wooster Consultingのファウンダー兼クリエーティブディレクターのニック・ ウースター（Nick Wooster）が審査する。計6組の受賞デザイナーは今年10月の「Amazon Fashion Week Tokyo」会期中に発表。来年1月と6月のPitti Immagine Uomoで単独のブースを出展するほか、パリ・ファッション・ウィーク期間中にショールーム「Showroom.Tokyo」を開設しビジネスマッチングの場が設けられる。
 
　バンタンとパルコが協業し、アジアの若手デザイナーを発掘・インキュベーションするプロジェクト「アジアファッションコレクション（Asia Fashion Collection）5th」は、7月1日から10日まで参加者を募集。学生、または学校卒業後2年未満などの条件を満たした応募者の中から、ポートフォリオによる1次審査、トワルによる2次審査、東京でプレゼンテーションとランウェイショー形式の最終審査を経て3ブランドが選出される。3ブランドは、来年2月のニューヨーク・ファッション・ウィークの参加権を得られるほか、ブランド事業化に向けた支援プログラムが提供される。なお今回、審査段階からテキスタイルメーカーとのマッチングが実施され、審査作品から提供を受けることができるほか、最終選考者のブランドオリジナルwebサイト制作支援が新たに実施される。

　このほか、Ready To Fashionとネバーセイネバーの共同により、一般公募による新ブランド設立プロジェクト「Open Brand」が始動。インフルエンサーにフォーカスしたブランド設立プロジェクトで、1次審査ではSNSのアカウントやポートフォリオによる「プロフィール選考」と、ブランドの世界観をインスタグラム上で表現し、いいね数上位5人が選抜される「インスタグラム選考」の2つの選考方法で実施される。2次審査の役員プレゼンテーションを通過すると、ネバーセイネバーの持つ生産背景やECサイトの支援を受けながらブランドを立ち上げることができる。なお、ブランドはウィメンズを予定。応募期間は6月21日から7月17日まで。