マルジェラジャパン設立　スタッフ インターナショナルから分割

by

Kanako NISHIO

掲載日
2017/08/30

　オンリー・ザ・ブレイブ（Only The Brave）（以下、OTB）グループ傘下のスタッフ インターナショナルから、日本国内における「メゾン・マルジェラ（Maison Margiela）」および「MM6 メゾン・マルジェラ（MM6 Maison Margiela）」事業が独立する。10月1日付でマルジェラジャパンを設立し、マルジェラ事業をスタッフ インターナショナル ジャパンから移管する予定だ。

　今回の分割はOTBの組織改編の一環で、マルジェラジャパンは同グループの100％子会社となる。トップには、スタッフ インターナショナル ジャパンの横溝知将CEOが代表取締役社長兼CEOとして兼務する形で就任する。
 
　日本では、1999年に本国フランスのヌフ（Neuf）社と、三菱商事、オリゾンティの3社が共同で「ここのえ株式会社」を設立し、「メゾン・マルタン・マルジェラ（Maison Martin Margiela）」の国内展開を手掛けていた。2000年には、東京・恵比寿に世界初の路面店をオープンしている。

　そして2008年、「ディーゼル（Diesel）」創始者レンツォ・ロッソ（Renzo Rosso）率いるOTB傘下となった伊スタッフインターナショナルが主要株主となり、同社が製造販売する「ディースクエアード（Dsquared2）」など他ブランドを展開することになる。2010年にはスタッフ  インターナショナルが全株式を取得、三菱商事との合弁を解消しており、翌年に社名を「スタッフ インターナショナル ジャパン」に改めた。
 
　スタッフ インターナショナル ジャパンは、現在「ディースクエアード」、「ジャスト カヴァリ（Just Cavalli）」、「マーク・ジェイコブス メンズ（Marc Jacobs Men）」といったブランドを展開している。ブランド設立当初から「メゾン・マルタン・マルジェラ」の製造販売を手掛けてきた本国イタリアのスタッフ インターナショナルは、他にも多数のブランドの生産を担っており、2000年にOTBグループ傘下に収まった。