ミラノ ファッションウィーク：「グッチ」はメンズ・ウィメンズ同時発表　エキセントリックで"フォクシー"なコレクションを披露

　ミラノ ファッションウィーク初日にあたる2月22日、「グッチ（Gucci）」が初となるメンズ・ウィメンズ混合のランウェイショーを行った。

　フォックスとバットモチーフ、ゴールドフレアー、スタッズのノーズアクセサリー、グリッターボディースーツなどが登場。
 
　2015年に「グッチ」を再興してからも、アレッサンドロ・ミケーレ（Alessandro Michele）の繰り広げるエキセントリックなクリエーションは勢いを増し、今シーズンは極限まで進化した。チェーンや、頭をすっぽり覆うフードを使ったルックも。

　ミケーレによると、今回のテーマは「錬金術師の庭（The Alchemist's Garden）」だという。「身体と精神、善と悪、内と外」といった二面性を称えたコレクションになっている。
 
　人が内に抱える「様々なアイデンティティー、融和と葛藤」に触発されたとしているが、確かにどこか分裂したような複数の顔が垣間見えるショーだった。
 
　先シーズンに続いて登場したストイックなツイードのジャケット、タッセルを袖にあしらったブラックライダースに、エキゾチックなパラソルを添えたルックも。しかし中でも目を引いたのは、グリッターなメッシュのボディスーツだ。
 
　小物使いは、猫の頭を象った柄のステッキや、キツネの顔のリング、グリッターフォックスマスク、手首とチェーンでつながったスタッズチョーカーなどでルックを仕上げた。豪奢なコートやプリンセススタイルのラッフルイヴニングドレスには、ノーズスタッズをスタイリング。

　フロントロウからは、韓国人歌手のミンホや、アメリカの俳優ジャレット・レト、ラッパーのエイサップ・ロッキーといった面々が盛大な拍手を送っていた。


■グッチ 17-18年秋冬コレクション　全ルック