ユークスがランバンとグローバルオンラインショップ運営で提携：モノブランド事業をさらに強化へ

by

Dominique Muret

掲載日
2014/08/11

　オンライン通販セレクトショップ「yoox.com（ユークス・ドットコム）」などを展開するYoox（ユークス）グループと「Lanvin（ランバン）」が、グローバルオンラインショップの運営において提携することで合意した。

　ユークスグループはこれまで以上にEC事業に力を入れ、大手ブランドとの提携数を増やしている。同グループは最近、「Alexander Wang（アレキサンダー ワン）」との提携契約を「グローバル契約」に変更し、2017年末まで延長したばかり。これまでは「アレキサンダー ワン」の欧州およびアジア向けオンラインショップの運営を手がけてきたが、7月初旬より、米国を対象としたECサイトの管理も担当する。また、「Jil Sander（ジル・サンダー）」とも契約を5年間延長し、2019年9月29日までとすることで合意した。

　一方、伊バッグブランド「Coccinelle（コチネレ）」、伊シューズブランド「Vicini（ヴィッチーニ）」、シューズ＆バッグブランド「Bally（バリー）」とは契約を更新せず、8月末および9月末で提携を終了する。

　同グループは「Fendi（フェンディ）」のオンラインショップも手掛けることとなっており、これは同社内に設置したクリエイティブエージェンシーがグラフィックデザインを手掛ける初めてのサイトとなる。新サイトは2015年に公開される予定だ。

　2014年6月30日の時点で、ユークスグループが展開するオンラインショップの数は38ブランド。モノブランド事業の2014年上半期売上高は6410万ユーロ（約87億8270万円）と、総売上高の26.9％を占めた。

（2014年8月11日現在、1ユーロ＝137円で換算）