2016/03/25
リーバイス、節水加工技術をオープンソース化
2016/03/25
「世界水の日」にあたり、リーバイ・ストラウス&カンパニー(Levi Strauss & Co.)は、アパレル業界全体での水の節減を目指し、「ウォーターレス(WaterLess)」加工の技術を一般公開した。
「2011年に導入したシステムで、衣服の加工に使用する水の量を最大96%減らすことができる」と説明する。
ウォーターレス技術を導入して以来、リーバイ・ストラウス社は10億リットル以上の水を節約することに成功している。
また、同社はこの技術の公開に加えて、ホワイトハウス・ウォーター・サミットへの参画も表明しており、プロジェクトWETとの連携を通じて、従業員に対し水の保全についての教育を徹底するという。
「水は、当社の事業、地球、世界中の人々にとって非常に大切な資源だが、使用可能な水の供給はますます乏しくなっている」とサステナビリティ担当バイスプレジデントのマイケル・コボリ(Michael Kobori)は話す。
「我々は以前から水資源の保全に取り組んできたが、一段の努力が必要であることを実感している。競争は二の次にし、このオープンソースの技術の活用を奨励することにした」。
デニムの加工に関する21の水節減技術を共有化するということで、中にはオゾンを用いたウォッシュ加工技術も含まれる。
昨年は20社近い同業企業に対して技術を公開し、業界全体により大きな影響を与えるべく、連携を強める試みも行った。
ウォーターレス技術のオープンソース化により、アパレル業者全体に技術の革新を働きかけ、水の使用に関する議論が開かれていくことを期待しているという。
リーバイ・ストラウス社は20年の節水目標に対し、地球、生産、従業員という3つの重要な観点を導入した。
内容としては、ベターコットン、リサイクルコットンなど、100%サステナブルなコットンの使用により、ウォーター・フットプリントを大幅に削減するほか、自社の全製品中80%をウォーターレス技術により製造、そして有害化学物質排出ゼロ(ZDHC)グループの合同ロードマップへの参加を通じて、有害化学物質の排出量ゼロを達成するといった項目が掲げられている。
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