ロベルト カヴァリ：新クリエイティブディレクターにピーター・デュンダスが就任

by

Dominique Muret

掲載日
2015/03/23

　「ロベルト カヴァリ（Roberto Cavalli）」の新クリエイティブディレクターに、ノルウェー出身のデザイナー、ピーター・デュンダス（Peter Dundas）が就任することが明らかになった。ファーストコレクションの発表は今年9月、ミラノの2016年春夏コレクションになるという。

　ピーター・デュンダスはウィメンズ＆メンズのプレタポルテ、アクセサリー、ライセンス部門のクリエイティブディレクターを務める。また、ブランドの広報＆マーケティング戦略にも携わり、「1970年にロベルト・カヴァリ氏が設立したブランドのリポジショニングを図る」としている。

　創設者ロベルト・カヴァリ氏の進退は明らかにされていないが、同グループは現在、イタリアの投資会社Clessidraと売却交渉を進めており、3月末から4月初旬にかけて交渉を終える予定だという。

　ピーター・デュンダスの起用については昨年10月頃から噂されていた。同氏は2002年から2005年まで「ロベルト カヴァリ」のチーフデザイナーとしてロベルト・カヴァリ氏やエヴァ・カヴァリ氏の右腕として働いた経歴を持つことから、理想的な後継者と言われていた。

　デュンダスは2009年より「エミリオ プッチ（Emilio Pucci）」のクリエイティブディレクターを務め、セクシーでありながら洗練されたスタイルで同ブランドを蘇らせた。それ以前には「ジャンポール・ゴルチエ（Jean Paul Gaultier）」や「クリスチャン・ラクロワ（Christian Lacroix）」で働いた経験も持つ。

　ロベルト＆エヴァ・カヴァリ夫妻は、「伝統を感じさせながらもグラマラスで革新的なスタイルは、メゾンのシグネチャーとして世界に認められてきた。こうしたスタイルが今後も受け継がれるよう、ピーター・デュンダスを選んだ」とコメントしている。