2017/02/15
ロンドン ファッションウィーク:新会場、新進デザイナー、そして復帰組の姿も
2017/02/15
2月17日から始まるロンドン ファッションウィークは、予想に違わず変化に富んだものになりそうだ。
まずはメイン会場の場所の変化が大きい。以前のブリューワー・ストリート・カー・パークを後にして、新会場であるストランド通りのザ・ストア・スタジオで大半のショーやプレゼンテーションが行われることになる。また、「トップショップ・ショースペース(Topshop Show Space)」も場所を変え、今季はテート・モダンのタンクスでショーを行う。「メアリー・カトランズ(Mary Katrantzou)」や「ハウス・オブ・ホランド(House of Holland)」も同会場でコレクションを披露する予定だ。
ショー形式については、メンズ・ウィメンズ混合や、ショー直後にアイテムを一般販売する" see now, buy now "といった形態を引き続き維持するというブランドが少なくない。
グローバルアピール
5日間で計51のショーと32のプレゼンテーションが行われる予定だが、参加ブランドの半数がイギリス国外からのデザイナーとなっている。
国際色豊かな顔ぶれの中でも、イギリスを代表するブランド「バーバリー(Burberry)」にはひと際注目が集まる。メンズ・ウィメンズ混合と即売のどちらも採用した先シーズンの売上は上々で、その成功を受けて今期も同形式を維持する考えだ。
同じくカムバック組の「フセイン・チャラヤン(Hussein Chalayan)」のショーは18日に予定されており、同じ日には「ジュリアン・マクドナルド(Julien Macdonald)」のメンズ・ウィメンズ同時発表や、「ポーツ 1961(Ports 1961)」、「JW アンダーソン(JW Anderson )J、「ヴェルサス ヴェルサーチ(Versus Versace)」も控えている。
若手デザイナー
メイン会場の「デザイナーショールーム(Designer Showrooms)」には引き続き若手のデザイナーが展示され、今回は120組が参加する。
ランウェイショーでは、英国ファッション協議会の「ニュージェン(NewGen)」プロジェクトで発掘された「モリー・ゴダード(Molly Goddard)」に注目だ。「トップショップ・ショースペース」で18日にショーを披露する。
「シモーネ・ロシャ(Simone Rocha)」も18日に、そして国際ウールマーク賞を受賞した「ティータム・ジョーンズ(Teatum Jones)」は17日にランウェイでコレクションを発表する。「ソフィア・ウェブスター(Sophia Webster)」は、20日にプレゼンテーションを行う予定だ。
「オスマン(Osman)」と「フーシャン・ツァン(Huishan Zhang)」のショー、および「シュリンプス(Shrimps)」のプレゼンテーションも20日、そして「トゥーグッド(Toogood)」は20日にプレゼンテーション形式でメンズ・ウィメンズ双方のコレクションを披露する。
一般消費者に向けて
一般消費者を取り込む試みもなされているロンドン ファッションウィークでは、バーミンガム、グラスゴー、リーズ、リバプール、ロンドン、マンチェスター、ニューカッスルといった都市に設置された野外スクリーンでショーのハイライトを流すほか、公式サイトやフェイスブックでは公式スケジュールのショー全てがライブ中継される。
ショー直後にアイテムを販売する"see now, buy now "も消費者へのアプローチの一環で、「トップショップ ユニーク(Topshop Unique)」を始めとした様々なブランドが取り入れている。一方で、「リバーアイランド(River island)」はファッションフィルムイベントのスポンサーになった。
他にも、「モリー・ゴダード」の作品を間近で見られる「ナウ・ギャラリー(Now Gallery)」での展示では、彼女のチュールのクリエーションにフィーチャーし、来場者がドレスのデザインに自身のエンブロイダリーを加えることができる、というインタラクティブなアトラクションも用意されている。
一般消費者に向けたプログラムは、ファッションウィーク後に行われるショッピングイベント、「ロンドン・ファッションウィーク・フェスティバル(London Fashion Week Festival)(旧ロンドン・ファッションウィークエンド)」が本番だ。 「フーシャン・ツァン」、「マザー・オブ・パール(Mother of Pearl)」、「ティータム・ジョーンズ(Teatum Jones)」などがランウェイで現在販売中のコレクションを披露するほか、ファッションに関する会談や、トレンドのプレゼンテーション、そして150組に及ぶ英国内外のブランドのショッピングなどが楽しめる。
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