fashionsnap
2015/04/21
三陽商会「ブルーレーベル」「ブラックレーベル」9月に一斉切り替え 約150店舗で展開
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2015/04/21
三陽商会が、バーバリー社との新たなライセンス契約のもと展開する「ブルーレーベル・クレストブリッジ(Blue Label Crestbridge)」と「ブラックレーベル・クレストブリッジ(Black Label Crestbridge)」のデビューコレクションを展示会形式で披露した。「継承と革新」を表現するブランドとして、「バーバリー・ブルーレーベル」と「バーバリー・ブラックレーベル」で提案してきたプレミアムベーシックは継続しながらも、クリエイティブディレクター三原康裕が得意とするエッジを効かせたデザインや靴などの雑貨のバリーエーションを拡大。店頭では7月から現コレクションと併売し、9月1日から店舗ロゴも含めて新コレクションに切り替える。
ブルーレーベル・クレストブリッジとブラックレーベル・クレストブリッジの共通コンセプトは「継承と革新」で、「三原氏によるコンテンポラリーなクリエーションを上乗せするのではなく、前身ブランドがもつ英国らしさなどの強みや三陽クオリティーと調和させていく」(荒居徹バーバリー事業部長)という。継承する部分として、ユニオンジャック柄やハウンドトゥースといったブリティッシュに根ざしたモチーフを取り入れ、新たなアイコンに「クレストブリッジチェック」を打ち出すほか、産地まで入り込んだメイド・イン・ジャパン製品と得意のアウター類の提案を強化。ウェアにはトレンドや遊び心をミックスさせ、好調の雑貨には時計の展開を加えるなど拡充することで、新たな面を表現する。雑貨は特にシューズに注力し、今季は砂よけのフリンジが付いたスニーカーなどデザインを凝らしたアイテムが揃う。
シーズンテーマはウィメンズのブルーレーベルが「PROGRESSIVE PREPPY」で、"大人キュート"の要素が入ったプレッピースタイルを提案。メンズのブラックレーベルは、7月の立ち上がりから9月まで「ROMANTIC MODS」、10月以降は「NOSTALGIC HOLIDAY」を掲げる。コアアイテムの価格帯は維持するが、より上質な商品の割合を増やしていく方針。展開店舗数は現状とほぼ同等の150前後を予定しており、店内はこれまでと同様の什器を用いるなど雰囲気は継続しながらも、路面店等の一部店舗のファザードにはチェックではなくユニオンジャックを用いる。
展示会にあわせて行われた会見で三原康裕は、「従来のターゲットに可能性や発展性を伝えていきたい。英国に対する憧れと安心感、海外ブランドとの取り組みの中で本物を見てきた(三陽商会が)70年続けてきたことを私が表現できれば」とコメント。ブルーレーベルとブラックレーベルについて「非常に大きな売上を築いてる」という佐久間睦 事業本部長は、ライセンス契約内容の緩和によりオンラインでの販売が9月より可能になることもあり「社として大きな期待を寄せている」という。コマーシャルラインは三原康裕によるコレクションラインをもとに社内のデザインチームが手がけており、荒居部長は「三原氏と密にコミュニケーションを取りながら進めている。靴からものづくりに入ったという点でも弊社とマッチしやすいと感じた」と起用の理由を語った。
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