中国：外商投資プロジェクト認可の対象範囲を縮小し、一部を届出制に変更 行政手続き簡素化へ

by

Matthieu Guinebault

掲載日
2014/06/17

　中国における外商投資プロジェクトの認可手続きが、6月17日より簡素化される。国家発展改革委員会は、5月17日付で「外商投資プロジェクト認可および届出管理弁法」を公布。中国で外商投資企業を設立する際には「プロジェクト内容の認可」と「企業設立の認可」という2つの手続きが必要となるが、6月17日より施行される「外商投資プロジェクト認可および届出管理弁法」は前者の「プロジェクト内容の認可」に関する規則となる。

　中国ではこれまで、外商投資プロジェクトはすべて中国政府当局による認可が必要だったが、今後は一部プロジェクトのみ認可制、それ以外は届出制へと変更される。

　中国の輸出は過去10年間で4.9倍、輸入は4.7倍に増えた。しかし近年はその勢いもやや衰えており、2014年第1四半期の繊維・衣料業界の成長率には減速が見られた。

　2013年の欧州への衣料輸出量は265億ユーロ（約3兆6570億円）と、前年比で4％減少。とはいえ、バングラデシュ（対欧州輸出額は93億ユーロ）を大きく引き離してトップの座を維持している。一方、欧州への繊維輸出量は前年比2％増の77億ユーロ（約1兆626億円）だった。

（2014年6月16日現在、1ユーロ＝138円で換算）