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fashionsnap
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掲載日
2014/10/01
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仏デザインチーム「M/M(Paris)」が来日、活動の原点はパルコ
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2014/10/01
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フランスのデザインチーム M/M(Paris)(エムエムパリス)が9月、「Dior Homme(ディオール オム)」のインスタレーション以来初めて東京を訪れた。フォトグラファーにViviane Sassen(ヴィヴィアン・サッセン)、モデルにLily McMenamy(リリー・マクメナミー)を起用した、パルコの新しい年間シーズン広告ヴィジュアルの完成に伴う来日。Mathias Augustyniak(マティアス・オグスティニアック)とMichael Amzalang(ミカエル・アムザラグ)の両氏に今回、「何かをデザインする前に、僕たちは必ずイメージの裏側にあるシナリオを考える」という日頃の活動について話を聞いた。
20年以上にわたりファッションからアート、音楽まで幅広く活躍するM/M(Paris)だが、パルコ以外に最近発表した作品の中で特に印象深いのは「Loewe(ロエベ)」との取り組みだったという。新デザイナーJonathan William Anderson(ジョナサン・ウィリアム・アンダーソン)は学生時代からM/M(Paris)のファンで、新生「Loewe」のヴィジョンを構築していく上で基礎となるロゴのデザインを2人に依頼。これまでに「Yohji Yamamoto(ヨウジヤマモト)」など自身が影響を受けた人々に携わることはあったが、「今は僕たちが影響を与えた人とも一緒に仕事ができるようになり、新たな価値観を発見するきっかけになっている」といい、多くの仕事を同時に手がける日々は「一つの仕事だけに集中する必要が無くなり、同時進行することで常に新しい環境や考えを吸収できる」とMathiasは話した。
また、M/M(Paris)は、「インターネット上で面白いと感じるイメージを見つけたら、次はリアルの世界で過ごす時間にもベクトルを向けてほしい」とクリエイションを生み出すヒントを紹介。「見つけたそのイメージにはどんな着想源があるのかを知り、学ぶこと。本を読んでみたり、映画を観たりと、イメージが創られた時代背景やシチュエーションと照らし合わせながらデザインが世に出るプロセスを探ってほしい」と、デジタルネイティブと呼ばれる次世代のクリエイターに向けてメッセージを送った。
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