帽子デザイナー平田暁夫、スパイラルで国内初の大規模展示

　青山・スパイラルガーデンで国際的帽子デザイナー 平田暁夫（ひらた あきお）の展覧会「ヒラタノボウシ 平田暁夫帽子展 ～伝統のフォルム・未来へのエスプリ～」を開催する。約100点を超える所蔵作品が飾られる国内初の大規模な展覧会となっており、モード界を牽引し続ける平田暁夫の帽子制作70年の歴史に触れることができる。

国際的帽子デザイナーが国内初の大規模展示

　平田暁夫は、1925年長野県生まれ。14歳で銀座シャロット帽子店に弟子入り後、1955年に「アトリエヒラタ」を設立し、1961年にファッション・エディターズ・クラブ（FEC）賞を受賞するなどファッション界に不動の地位を築いた。その後、本格的な帽子作りを学ぶため渡仏し、フランスでオートモードのトップデザイナー ジャン・バルデに学び伝統的な帽子制作の技法"オートモード"を取得。服飾文化の中心パリで「メートル（巨匠）」と認められた日本人の第一人者として広く知られている。古典的でありながら斬新な仕事は名だたるデザイナーたちの支持を受け、パリや東京で長年多くの帽子を制作。皇室を始め各国の顧客からも、フォーマルな装いに欠かせないものとして愛されてきた。

　「ヒラタノボウシ 平田暁夫帽子展 ～伝統のフォルム・未来へのエスプリ～」では、平田暁夫の70年に及ぶ帽子創作の歴史や所蔵作品約100点に加え新作も多数展示。実物で制作工程を再現し伝統的な帽子作りの真髄に迫る。会場はプロダクトデザインから空間設計まで幅広く活躍する佐藤オオキ（nendo代表）が手掛けたもの。独創的な空間で「ヒラタノボウシ」を演出する。

■ヒラタノボウシ 平田暁夫帽子展

～伝統のフォルム・未来へのエスプリ～

会期：2011年6月15日(水)～6月26日(日)

会場：Spiral Garden (スパイラル １Ｆ) 　※入場無料

　　　〒107-0062　港区南青山５-６-23