東レが、2014年夏からライフスタイルスポーツ分野の事業展開を拡大する。ランニングをはじめヨガやアウトドアなど、身近なスポーツの分野に向けて展開する高機能テキスタイル素材や炭素繊維の売上規模を2013年度の約220億円から16年度までに%で2桁増加させる計画。プロモーションには東京ガールズコレクションの出演モデルで構成したランニングチーム「東京ガールズラン」を起用し、スポーツアパレル企業も加えたコラボウェアの企画などを共同で行っていく。

　東レはこれまでハイエンド向けの素材の開発に取り組んできたが、「生活者の身近なスポーツに落としこんで機能を実感して頂きたい」（スポーツ・衣料資材事業部長 佐々木幸雄）ことから、身近なスポーツであるライフスタイルスポーツ分野の拡大を発表。同ジャンルを牽引する20～30代の女性をターゲットに認知を高め、幅広い層に浸透させていくという。

　プロモーションに起用した「東京ガールズラン」は、東レが2013年より活動を支援しており、公式ウェアには高機能素材「フィールドセンサー(R)」を提供。「東京ガールズラン」は今後、ホノルルマラソンなど大会の出場を通じて東レのスポーツ用素材の機能性を発信すると共に、スポーツアパレル数社と共同での製品PR、2016年春夏頃の商品化に向けてオリジナルコラボウェアの企画参加も予定している。会見に出席した「東京ガールズラン」の第3期メンバー横地尚子は、「スポーツウェアは機能性はもちろんのこと、オシャレになってきている。東レさんと一緒にライフスタイルスポーツに取り組む人を応援していけたら」と意欲的に話した。