2018/10/17
東京ファッションウィーク Day2:古着で見せる「N.ハリウッド」の原風景
2018/10/17
「Amazon Fashion Week Tokyo S/S 2019」の2日目となる10月17日、アマゾン ファッションによる「At Tokyo」プログラムの一環として、「N. ハリウッド(N. Hoolywood)」が東京では8年ぶりとなるランウェイショーを行った。
尾花大輔が2000年に立ち上げた「N.ハリウッド」は、ブランド創立10年目に発表の場をニューヨークへ移している。今回は8年ぶりに東京へ凱旋する形だが、ニューヨークで披露した2019年春夏コレクションとは異なり、古着をリメイクしたアイテムを取り入れた新しいアイテムとスタイリングを見せてくれた。
東京・原宿の古着店からファッション業界でのキャリアをスタートさせた尾花は、古着のリメイクから服作りを始めた。2002年春夏シーズンに発表したファーストコレクション「Reclamation」も、仕立て直した古着とオリジナルアイテムとを混合したものだ。
そんなブランドの原点を思い起こさせる今回のランウェイでは、よりストリートな風を感じるレイヤードスタイルが目立つ。ダメージのあるロックTシャツ、サイケな色使いのタイダイプリントに一面に張り付けたパッチ、メタリックやネオンの色使いなど、主張の強いアイテムたちが調和して古着らしいミックス&マッチの楽しみをプラスしていた。オーバーサイズのシャツガウンやヘムのフリンジディテールなど、最新コレクションを取り入れたことはもちろんだが、再構築された古着のシルエットや組み合わせには、確かに "今"が感じられる。
ボディバッグを始めとしたアクセサリーもアクセントになっており、アマゾン ファッションの特設ブランドストアでも、ヴィンテージ品をリメイクしたウエストバッグやバックパックが、Tシャツ、ブルゾン、スウェット、コートなどと共に販売されている。
「日本での見せる側と見る側の環境が8年前とは、かなり変わっているので、発表することで生まれる新たなケミストリーにも期待しています」と話していた尾花大輔。東京・原宿とアメリカのヴィンテージという自身のルーツを織り交ぜて、ある種の"騒々しさ"が奥行きと感じられる成熟したラインウェイとなった。
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