資生堂、スペインにグループ子会社新設で各事業の運営を統合

　資生堂はスペインにグループ子会社Shiseido Group Spainを新設し、新CEOにボーテ プレステージ・インターナショナル（Beauté Prestige International）（以下BPI）スペイントップのホセ・マリア・ぺレス・ディエストロ（José María Pérez Diestro）氏を任命した。

　これにより、「Shiseido」、「ナーズ（NARS）」、「セルジュ・ルタンス（Serge Lutens）」ブランドの販売を担っていたShiseido Españaと、「イッセイミヤケ（Issey Miyake）」、「ナルシソ・ロドリゲス（Narciso Rodriguez）」、「エリー・サーブ（ Elie Saab）」、「ザディグ＆ヴォルテール（ Zadig & Voltaire）」、「アライア（ Alaïa）」などといったフレグランスの販売を手掛けていた資生堂傘下のBPI社、双方の事業が統合されることになる。
 
　2017年には売上高1億1200万ユーロ（約127億6500万円）、スペイン国内の化粧品シェア5位を目指すという。

　資生堂グループは、先日センター・オブ・エクセレンス（Center of Excellence）体制を完成させたほか、パリにてEMEA（欧州、中東、アフリカ地域）における新たな戦略を発表したばかりだ。
 
　資生堂の16年上期売上高は5.5％増の4123億円、欧州では「ジャンポール・ゴルチエ（Jean-Paul Gaultier）」のライセンス終了の影響を受け、11％減の390億円となった。通期に関しては、売上高8480億円を見込む。
 

（2016年10月20日現在、1ユーロ＝114円で換算）