雑誌のEC参入が加速、サロンボーイの代名"誌"「CHOKiCHOKi」も

　雑誌「CHOKiCHOKi（チョキチョキ）」を発行する内外出版社が6月24日、「ファッション×インターネット」をテーマに事業を展開するニューエイジとともに「CHOKiCHOKi」の公式通販サイト「チョキチョキツーハン」をスタートした。既に公式通販サイトを展開している「ELLE（エル）」や「SPUR（シュプール）」に続き、近年続々と雑誌がECへと参入している。

チョキチョキの通販サイト

　「CHOKiCHOKi」は、最新のヘアスタイルとストリート感あふれるコーディネートを掲載したヘア&メンズファッション雑誌。2000年に創刊して以来、"サロン系"、"サロンボーイ"と言われる新しいジャンルを確立しており、10代、20代に圧倒的な人気を誇るおしゃれキングと呼ばれる読者モデルが誌面を飾るのが同誌の特徴。これまで、おしゃれキングとして名を馳せてきた奈良裕也や馬場一馬をはじめとしたファッショニスタを輩出している。「チョキチョキツーハン」はCHOKiCHOKi ONLiNEのリニューアルとしてオープン。おしゃれキングとして誌面でも活躍する人気モデルをフィッターに起用。「Adolf（アドルフ）」や「EFFECTEN（エフェクテン）」、「Revo.（レボ）」など8ブランドをラインナップする他、「CHOKiCHOKi」や姉妹誌の「チョキチョキガールズ」も同サイトを通じて販売する。ニューエイジ代表取締役の金子洋平氏は「今年度に年商1億を目指す。CHOKiCHOKi ONLiNEから引き継いだ会員は1万人弱おりこれをテコに既存の会員の10代後半の大学生からさらに、奈良馬場世代の30代も取り込んでいきたい」と語る。本誌がガールズも発行しているため「将来的にはレディースも取り扱う」予定だ。

　雑誌発ECの動きは年々加速しており、光文社「JJ」の「JJmode」や講談社「GLAMOROUS（グラマラス）」の「GLAMOROUS CC」、集英社「MEN'S NONNO（メンズノンノ）」の「MEN'S NONNO WEBSTORE」、インフォレスト発行「小悪魔ageha」の「全部買えちゃうageha♡shop」など多数。6月17日には、コンデナスト手がける米メンズファッション誌「GQ」がGilt Groupe Inc.（ギルト・グループ）がオープンした男性向けのECサイト「PARK & BOND（パークアンドボンド）」で9月発行分より誌面に掲載されたアイテムを購入できるシステムを導入する事を発表した。