掲載日
2017/05/05
2017/05/05
アメリカンイーグル不調、青山商事が特別損失38億円計上 業績予想も下方修正
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2017/05/05
2017/05/05
青山商事は5月2日、「アメリカンイーグルアウトフィッターズ(American Eagle Outfitters)」を日本で展開する連結子会社イーグルリテイリングの業績不振に伴い、特別損失として合計38億1000万円を計上すると発表した。株式評価損が8900万円、貸倒引当金が37億2100万円となっている。
イーグルリテイリングは2010年12月、青山商事と住金物産の合弁会社として設立した子会社で、青山商事の出資比率は90%。アメリカのSPA大手アメリカンイーグルアウトフィッターズ社から、「アメリカンイーグルアウトフィッターズ」および「エアリー(Aerie)」の2ブランドに関して日本国内におけるフランチャイズ展開の権利を獲得した。
2012年4月に「アメリカンイーグルアウトフィッターズ」1号店を東京の表参道に開店して以来拡大を続け、今年3月末時点では国内に34店舗を展開する。
同社の業績不振の原因としては、円安に伴う値上げ影響による客数減とファストファッション全体の冷え込みが挙げられている。日本におけるブランド力の発揮は相応に認められる、としながらも、市場は厳しい状況が続く中、セールの乱発や在庫処分による粗利益率の低下が影響したという。売上高、営業利益共に計画を大きく下回った。
イーグルリテイリングを中核部門とする青山商事のカジュアル事業は、2016年3月期には売上高前年比36.7%増の173億1500万円と増収を記録していたものの、2017年に入ってからは3四半期連続での減収となっている。
2017年3月期業績予想に関しては、個別業績・連結業績共に、売上高、利益を下方修正した。
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