2017/04/13
プーマ、親会社ケリングのフランソワ=アンリ・ピノーCEOが取締役退任
2017/04/13
プーマ(Puma)の代表取締役から、親会社ケリング(Kering)のフランソワ=アンリ・ピノー(François-Henri Pinault)CEOが退任することが明らかになった。同氏はプーマの取締役会副会長を務めていた。
同じくケリング傘下であるボルコム(Volcom)のトッド・ヒンメル(Todd Hymel)CEOも、取締役退任が決まった。一方で、ケリングのジャン=フランソワ・パリュ(Jean-François Palus)マネージングディレクターは、取締役会会長を続ける。
ケリングによるプーマ売却の話は、ここ数年で何度も囁かれてきた。しかし、ケリングCEOは売却の予定は無いものとして噂を否定し続けている。昨年6月、ファイナンシャルタイムズ紙に掲載されたインタビューにおいても、「近い将来にプーマを手放す意向はない」と話した同氏。また、関係者筋によると、ピノーCEOは第一線を退きたい考えらしいという話もある。
現在、明らかに「グッチ(Gucci)」、「サンローラン(Saint Laurent)」、「バレンシアガ(Balenciaga)」といったクチュールブランドに注力する姿勢を見せているケリンググループは、本国フランスの公式サイトにおける自社説明でも、「un groupe mondial de luxe(世界的ラグジュアリーグループ)」という表記を前面に押し出す一方、スポーツ&ライフスタイルを文末に配置している。しかし、2015年のアニュアルリポートにおいては、まだ「un des tout premiers groupes mondiaux de luxe et de sport(世界的なラグジュアリー&スポーツグループ)」といった言い方がなされており、こうした言葉遣いの変遷も意味深だ。
4月12日に発表された17年第1四半期のプーマの業績は好調で、売上高は18%増の10億ユーロ(約1160億1500万円)となった。通期に関しては、10%以上の増収を見込む。
(2017年4月13日現在、1ユーロ=116円で換算)
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