ロクシタン、15年4～12月期は11.6%の増収　引き続き日本が最大の市場に

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Kanako NISHIO

掲載日
2016/01/29

　「ロクシタン（L’Occitane en Provence）」、「メルヴィータ（Melvita）」などを所有するロクシタン・インターナショナル（L’Occitane International）が発表した15年4～12月期の決算は、売上高が前年同期比11.6%増の9億8470万ユーロ（約1298億3600万円）となった。恒常為替レート換算では5.8%増。

　日本の売上高は1億4840万ユーロ（約195億6700万円）で、引き続き最大の市場となっている。前年14年度の売上1億3390万ユーロ（約176億5500万円）に対して、5.6%の増収。
 
　また、特に大きく伸びたのは中国とフランスで、それぞれ19.1%と12.9%売上が拡大した。中国では株式の影響で消費者心理が冷え込んだものの、店舗拡大・改装やオンラインマーケットプレイスとの提携が堅調な成長に繋がったという。11月のテロが小売業に影響を与えたフランスでも、現地の需要とECの拡大により好調な業績を維持することができた。

　その他ほとんどの市場で売上が伸びている一方で、米国はやや減退して0.7%減、香港は9.7%の減少となった。しかし、14年には17.3%減まで落ち込んでいた香港に関しては、緩やかながらトラベルリテール業回復の兆しもあり、後退に歯止めが掛かった形だ。
 
　15年4～12月の9ヵ月間で、グループは世界各国に83店舗を新規開設している。うち12店はヨーロッパと南アフリカ地域、48店はアジア・太平洋、23店はアメリカ。
 

（2016年1月29日現在、1ユーロ＝132円で換算）