一流写真家たちが捉えたディオールの伝説「ニュールック」が写真集に

　「ディオール（Dior）」がファッション界に革命をもたらした「ニュールック」を題材に、ジェローム・ゴティエ（Jérôme Gautier）が新作写真集「Dior : New Looks」を制作した。「ディオール」の革命的なシルエットと一流写真家たちのビジョンを結ぶ絆が、304ページにわたって収められている。出版はThames & Hudson。

　ジャーナリズムを学びファッションフォトを専門とするジェローム・ゴティエは、今回の写真集の中で「ニュールック」とその流れを受け継ぐものを明らかにした。クリスチャン ディオールが最初のオートクチュールコレクションを発表し「ニュールック」が誕生した1947年は、クリスチャン ディオールが写真家アーヴィング・ペンのカメラの前でポーズをとった年。リチャード・アヴェドンの傑作「ドヴィマ・ウィズ・エレファンツ」から、ラフ・シモンズのクリエイションをとらえたウィリー・ヴァンデルペールの空撮写真、そしてセシル・ビートンが撮影したミッツァ・ブリカールや、ジャン＝バティスト・モンディーノが撮影したマリオン・コティヤールといったミューズまで、過去と現在の一流写真家たちの作品が芸術の歴史とともにメゾンの歴史を語っている。