伊藤忠ファッションシステム、日本ブランドのタイ進出を支援するコラボプロジェクト始動

　伊藤忠ファッションシステムが、日本とタイのファッション産業におけるコラボレーションプロジェクト「クリエイティブ・クロッシング（CREATIVE CROSSING）」をスタートさせる。タイのマーケットに向け、日本のテキスタイルやファッションブランドを提案することにより、国内の繊維関連企業がASEANに進出する足掛かりにしていく。

　同社が経済産業省製造産業局繊維課通商室から受託した「平成26年度経済連携促進のための産業高度化事業（繊維産地の電子商取引等によるアセアン地域への海外展開策について）」の一環となる「クリエイティブ・クロッシング」は、アジアを中心に海外展開に取り組む繊維関連企業を支援するためのプロジェクト。急拡大するASEAN市場の中でも、成熟したファッションマーケットを有するタイ・バンコクへの参入促進を目的としており、効果的なプロモーションとビジネスマッチングを行うためのWEBサービスを構築する。

　提供する内容は、現地企業との商談を狙ったBtoBをはじめ、商品販売のためのBtoC、テストマーケティングなど。WEBサービスの他にもバンコク市内で、3月11日から15日まで行われるASEAN最大規模の繊維関連展示会「バンコク国際ファッションフェアー&バンコク国際レザーフェア（BIFF&BIL）」や高感度商業施設「SIAM CENTER」でのプロモーションを行っていく。国内からは「サスクワァッチファブリックス（Sasquatchfabrix.）」や近江屋などのファッションブランド12社とテキスタイルメーカー10社、タイからも複数社が参加する。

　「クリエイティブ・クロッシング」はJTEP（日タイ経済連携協定）に基づいており、キャッチフレーズは「Exchange of Asian Finest Fashion and Fabric」で、ロゴマークは「テキスタイルとファッションブランド」や「日本とタイ」の創造的関係性を表現。繊維分野での両国の協力関係強化に向けて、タイのテキスタイル企業やファッションブランドとの交流を通じて互いのマーケットに関する理解深耕や貿易促進等も図っていく。