2017/10/19
東京ファッションウィーク4日目、「ハイク」は「ザ・ノースフェイス」とのコラボを一部披露
2017/10/19
4日目を迎えた東京ファッションウィーク。DHLデザイナーアワードを受賞した「ファイブノット(5-Knot)」や、「ザ・ノースフェイス(The North Face)」とのコラボレーションアイテムを初披露した「ハイク(Hyke)」がコレクションを披露した。
「ファイブノット」、都会のリゾートウェア
第13回「DHL デザイナーアワード」を受賞した、鬼澤瑛菜と西野岳人による「ファイブノット 」。公式参加2シーズン目となるランウェイショーでは、ポルトガルの街ナザレから着想を得たアイテムを披露した。
ナザレは海沿いの漁師町で、同時にポルトガル屈指のリゾート地としても知られる。ポルトガルの装飾タイル「アズレージョ」や、「マヌエル様式」の建築に着想を得たモチーフ、伝統衣装をまとった現地女性のスカートを思わせるチェックなど、ノスタルジックなプリントを薄く柔らかい素材に乗せてヴィンテージライクなアイテムに仕上げた。その一方で、ストレッチエナメル素材を使ったトップスやソックス、レギンス、クリアなプラスチックやデニムを使ったアイテムを合わせ、ネオンカラーをアクセントに取り入れることで都会的でモードな印象をプラス。ノスタルジックなバカンス地のリラックス感を、都会の風景に上手く融合させた。
女性的な機能美を見せた「ハイク」
こちらも2回目の参加となる「ハイク(Hyke)」。デザイナーデュオ、吉原秀明と大出由紀子は、洗練された機能美に女性的でクリーンなエレガンスを加えてみせた。「アウトドア」、「ミリタリー」、「ワークウェア」と、ブランドにとって欠かせないユーティリティワードローブを主軸にしながらも、武骨さをそぎ落としてフェミニンなアイテムに昇華。スタンドカラーのミリタリージャケットを胸の上でカットしてギャザーを寄せ、そこからシアーな素材にプリーツを寄せたスカートがふくらはぎまで伸びるドレスに、MA-1のフロントを短くラウンドにカットしてブラウスやカットソーと組み合わせたアイテム、さらにワークシャツを再構築したようブラウスは、ドレッシーなビショップスリーブの両肩に残った大きなポケットがアクセントに。さらに、袖や足元、裾に重ねたシースルーのシフォン素材も柔らかで女性的な側面をプラスしている。
そして今回最も注目を集めていたのが、「ザ・ノースフェイス(The Northface)」とのコラボレーションアイテムで、トップス、アウターなど数型が一部先行発表された。「ザ・ノースフェイス」のアイコニックなマウンテンジャケットは胸の上でクロップドしてギャザーを寄せたほか、ロゴが大きく入ったナイロンプルオーバーには、サイドポケットなどアウトドアのコードを踏襲しながらも、狭めのネックラインとなだらかに広がった袖のボリュームなど、モダンなカッティングがどこかドレッシーな仕上がりに。「ハイク」らしいパイソン柄との切り替えアウターも、長めのレングスと袖のシルエットがエレガントな印象だ。
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