花王、中国EC大手と提携　5月初旬には越境旗艦店を出店

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Kanako NISHIO

掲載日
2016/04/15

　花王は、中国大手の京東集団が展開する越境ECサイト「JD Worldwide（京東全球購）」との取り組みに合意した。5月には越境EC旗艦店の出店も予定しているという。マタニティや子供向けの商品を中心に展開し、将来的には品揃えを広げていくことも視野に入れる。

　京東集団は、アリババと並ぶ中国2大ECサイト「JD.com(京東商城)」を展開する直販型ネット通販会社で、同国内のB2C EC流通シェアの56.9%（iResearch調べ）を占める。2015年の流通総額は4627億元（約7兆8000億円）。14年にはナスダック上場も果たした。
 
　「JD.com」は中国国内で独自の物流システムを展開しており、「『JD Worldwide』 のプラットフォームを利用することで、中国の消費者も花王の製品を、安全、安心な方法で手に入れることができる」と「JD.com」のファストムービング・コンシューマーグッズ（FMCG）責任者は話す。

　「JD Worldwide」は15年4月にスタートし、現在では40以上の国や地域で展開。海外から2000社が集い、商品数は250万SKUに上る。日本のブランドも12社ほどが出店している。