fashionsnap
2015/04/01
街からスカウトマンが消える?IMGがインスタグラム上でのモデル発掘に注力
fashionsnap
2015/04/01
かつてJFK国際空港でスカウトされたケイト・モス(Kate Moss)やマクドナルドでビッグマックを食べていたところスカウトされたジゼル・ブンチェン(Gisele Bündchen)など、スーパーモデルの誕生には語り継がれる逸話が多い。しかし、街中でスカウトというのが時代遅れになるかもしれない。スポーツ、エンターテイメントなどの総合メディアを運営するインターナショナル・マネジメント・グループ(International Management Group、以下IMG)では、従来の方法に加えて現在デジタルスカウトに力を入れている。モデル部門「IMGモデル」では、特にインスタグラムを活用したスカウトを活発化させており、すでに9人のモデルを発掘し契約したという。
IMGは、これまでにもモデルスカウトのツールとしてSNSを利用してきたが、去年12月インスタグラム上に専用アカウント「We Love Your Genes」を開設。モデル志願者が「#WLYG」のハッシュタグをつけて自身の写真を投稿すると、IMGのスカウトチームが画像を確認し、スカウトの目に止まればオファーの連絡がくる仕組みを構築している。FASHIONISTAのインタビューによると、IMGは去年末から約10万回を超える「#WLYG」のハッシュタグが使用されており、3月の時点で9名のモデルと実際に契約を結び、現在も30〜70名の候補者と連絡をとっているという。
インタビューの中でIMGのスカウト部門長Jeni Roseは「インスタグラムは将来有望なモデルのよりパーソナルな部分を垣間見ることができるのが利点。志願者も写真撮影やポートフォリオのために膨大なお金を費やさなくていいし、スカウト達にとっても千載一遇を狙って飛行機であちこち飛び回らなくて済むことはありがたい」とコメントした。しかし、興味のあるモデルを見つけた後は通常のスカウトと同じ手段をとっており、全てのプロセスが画面上で行われるわけではないとしている。
ファッション界では去年、英ECサイト「エイソス(ASOS)」や「マーク BY マーク ジェイコブス(MARC BY MARC JACOBS)」がSNS上でキャンペーンモデルを集めるなどSNSを通じて募集する企業が増えており、特にインスタグラムを活用した事例が目立ってきている。
Copyright © 2024 Fashionsnap. All rights reserved.