パリの証券取引所で開催されたPhoto: Pixel Formula

先月30日から31日かけて開催されたフランスのオートクチュールに関する展示会「メイド・イン・フランス」は訪問者の数を前回と比べて3％増やした。展示者側は業界の将来に不安を抱えているものの、今回の展示会には満足しているようだった。同展示会のオーガナイザーであるエウロヴェット社によると、展示会を訪れた訪問者のうち26％はコンバーターを探しに来場し、12％はメーカーを探すことが目的だったという。

今季はオーダー数も通常通りで、仲には5％から10％ほどアップした企業もあった、とエウロヴェットは語る。アジア市場とヨーロッパ市場を中心にオーダーが回復しつつあることから、不況からは脱出しつつあると語る企業が多かった。しかし、今回の東日本大震災を受けて、世界のラグジュアリー市場の中でも大きな存在感を示す日本市場の売り上げが減少することが懸念されており、メーカーは気を引き締めていかなければならないと語る。

「メード・イン・フランス」を訪れたブランドの中にはアニエス・ベー、アザロ、バルマン、バレンシアガ、カルバン、シャネル、クロエ、ラコステ、ルフラン・フェラン、ディオール、エルメス、ジャンポール・ゴルチエ、ランバン、ラガーフェルド、ケンゾー、ヴィトン、ミュグレー、ニナリッチ、パコラバン、ソニア・リキエル、イヴサンローラン、などが見受けられた。