賑わう銀座に新たなランドマーク、ミキモト本店が建て替え工事を経てリニューアルオープン

　「ミキモト（Mikimoto）」が、本店となる銀座4丁目の店舗を6月1日にリニューアルオープンする。売り場面積を以前の2倍に拡張し、賑わいを見せる銀座エリアの新たなランドマークとして7フロアからなる店舗を展開する。

　ミキモトは1899年に創業の老舗ジュエリーブランド。本店は銀座の中央通りに面しており、2015年1月から約2年半にわたって建て替え工事が行われていた。新店舗は、地上12階地下2階で高さが約56メートル、延床面積約4,600平方メートルで、近隣の建物と比べても一際目立つビルに生まれ変わった。建築家の内藤廣が手掛けたファサードは、リニューアル前の重厚感のある印象から"春の海の輝き"をイメージした明るく華やかな外観に一新され、約4万ピースのガラス板を使用した窓から光を取り込む設計になっている。1階から3階では最新コレクションをはじめ、パールやダイアモンドのジュエリーシリーズなどをラインナップ。4階はブランドのアイコンでもあるパールネックレス、5階はハイジュエリー、6階はブライダルサロンのフロア構成となっており、7階のミキモトホールは企画展などを開催するイベントスペースとして展開する。1階から3階のフロアは回遊性を高め開放感のある空間に、4階以降の上層階は目的を持った顧客向けにプライベートの個室やフィッティングルームなどゆったりとした空間に仕上がった。

　担当者は新店舗について「以前の店舗はなかなか入りにくい門構えだったが、もっと気軽にジュエリーに触れて欲しいという思いから、ラグジュアリー感を保ちつつ、明るさを取り入れた開放的なスペースに生まれ変わった。ファーストジュエリーを買い求める若い方から玄人の方まで楽しんでいただける空間」と自信を示す。日本のジュエラーとして海外からの顧客も多く、2丁目に構える店舗（現在改築中、7月上旬オープン予定）と合わせ、大型商業施設や店舗オープンが続き活気づく銀座エリアでの相乗効果に期待を寄せた。