ファッション写真家アーヴィング・ペンの回顧展、10月にワシントンD.C.で開催

　ファッションフォトグラフィーの巨匠と呼ばれる米国人写真家、アーヴィング・ペン（Irving Penn）の回顧展が、10月よりワシントンD.C.の国立肖像画美術館で開催される。

　回顧展「Irving Penn: Beyond Beauty」の会期は、2015年10月23日から2016年3月20日まで。未発表作品を含む146点の写真を展示する。

　アーヴィング・ペンは、ニュージャージー州に生まれ、2009年10月にニューヨークで92年の生涯を閉じた。1940年代から50年代にかけて「ヴォーグ（Vogue）」誌のファッションフォトグラファーとして活躍したことで知られる。

　今回の回顧展では、ファッションフォトグラフィーだけでなく、ストリートシーン、著名人のポートレート、静物、「スタジオでのプライベートな風景」などを写した希少な作品も展示。家族でモロッコを訪れた際、妻のリサ・フォンサグリーヴス＝ペン（Lisa Fonssagrives-Penn）がスーパー8mmフィルムで撮影したプライベート動画も公開されるという。

　また、メトロポリタン美術館も先月、2017年4月にアーヴィング・ペンの生誕100年を記念する回顧展を行うことを発表している。

　国立肖像画美術館には、1988年にペンが個人的に寄付した作品など60点と、アーヴィング・ペン基金が所有していた写真100点が収蔵されている。