fashionsnap
2015/03/02
セクシーからロマンティックに 新生「グッチ」が本格始動
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2015/03/02
新クリエイティブ・ディレクター、アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)による「グッチ(GUCCI)」のファーストコレクションが、イタリア・ミラノで発表された。クリエイティブ・ディレクターを務めていたフリーダ・ジャンニーニ(Frida Giannini)の後任で、2011年から彼女の元で働いていたアレッサンドロ・ミケーレだが、コレクションはこれまでのセクシーなスタイルから一転、シルエットを強調させないロマンティックなコレクションを打ち出した。
2015-16年秋冬コレクションについて、「グッチ」はロラン・バルト(Roland Barthes)の「コンテンポラリーは反時代的である(The Contemporary is the Untimely)」やジョルジョ・アガンベン(Giorgio Agamben)の「コンテンポラリーとはすなわち、その断絶を通じて時代と密着するというありかたで時代と関係をもっていくということなのだ」といった哲学者の言葉を引用し、"コンテンポラリー"の意味を再考。「時代に流されることのないディテール」、「本質に迫るピュアな干渉」、「矛盾」、「時が刻む変化に捧げるオマージュ」といったキーワードに基づき、ブランドを象徴する「GG」ロゴやフローラプリントなどを取り入れながら自由なアプローチで新時代の「グッチ」を提示した。
また、デザインチームによる発表としていた2015-16年秋冬メンズコレクションに引き続き、男性のモデルが女性服を、女性のモデルが男性服をといったジェンダーの枠を超えた見せ方でも、これまでの「グッチ」のイメージを覆している。本国ではショールームの内装デザインなども一新されているといい、ロゴやブランド名はそのままにどこまで「グッチ」のイメージが刷新されるのか、今後も注目を集めそうだ。
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