百貨店や商業施設で元日から順次実施されている初売りが、各地で盛り上がりをみせている。西武池袋本店では10月から12月の免税扱い売上が約2.5倍となる見込みと、インバウンド需要の伸長を背景に例年以上の売上増加が期待されており、初日の総売上は前年対比で約1割増、インバウンド関連は件数が約3.5倍、売上が約3倍となった。その他都内では、ラフォーレ原宿やパルコなどが元日から初売りを実施。中国や香港、韓国などの観光客で賑わっている。

　円安と免税対象商品拡大に伴い、インバウンド需要の伸びが期待される今年の初売り。西武池袋本店では、地下道の奥まで列が伸びたことから30分時間を早め午前9時半に開店し、婦人ブランドの福袋をはじめ化粧品などの売上が伸長。多数のブランド福袋が発売直後に売り切れるなど好調で、1月3日までの3日間で約1,500種類・約15万個の福袋を販売するという目標の達成を目指す。

　例年並みの混雑となったラフォーレ原宿では、干支にちなんだ福袋など各テナントで福袋を販売。「ヴィヴィアン・ウエストウッド アングロマニア（Vivienne Westwood Anglomania）」や「イーハイフンワールドギャラリーボンボン（E hyphen world gallery BonBon）」、「ジェーンマープル（Jane Marple）」の福袋はオープン後すぐ完売となり、「エイチナオト（h.NAOTO）」や「アンジェリック プリティ（Angelic Pretty）」などが入るB1.5Fでは、国内だけでなくこの日のために来日したというアジアやヨーロッパからの観光客も来店。入場制限がかかる店舗が出るなど多くの人で賑わった。また伊勢丹新宿店本館では、「ダナ・キャラン ニューヨーク（Donna Karan New York）」 や「フォクシー（Foxey）」などのお年玉袋が販売され、「ヒステリックグラマー（Hysteric Glamour）」は10時半に完売。メンズ館では「ファセッタズム（Facetasm）」などのお年玉袋が展開され、「アトウ（Ato）」や「ラウンジリザード（Lounge Lizard）」が即完売となった。渋谷パルコでは初めて福袋の発売とセール（グランバザール）を1日に同時に立ち上げたこともあり、前年に比べ倍増となる約2,000人の行列ができるなど元日の入館客数は約3割増加。昨年に比べ訪日外国人旅行者の購入が目立ったという。