2013/11/27
ジョルジオ・アルマーニがイタリアファッション協会に加入
2013/11/27
Giorgio Armani(ジョルジオ・アルマーニ)が、イタリアファッション協会(Camera della Moda)に加入したことを発表した。同協会には約140ブランドが加盟している。
イタリアファッション協会の副会長に就任した「Prada(プラダ)」のPatrizio Bertelli(パトリッツィオ・ベルテッリ)CEOは今年5月、同協会に加盟せずにファッションウィークに参加しているデザイナーを改めて非難。名指しは避けたものの、「Giorgio Armani」と「Dolce & Gabbana(ドルチェ&ガッバーナ)」を対象とした批判を展開していた。
ジョルジオ・アルマーニはこれに対し、「Valentino(ヴァレンティノ)」や「プラダ」姉妹ブランドの「miu miu(ミュウミュウ)」など多くのイタリアブランドが他国の都市でランウェイショーを行っているとし、こうしたブランドが「ミラノに戻らない限り、私がイタリアファッション協会に加入することはない」と話していた。
しかし、過去2シーズンのミラノ・ファッションウィークでは、自身がミラノに所有する「アルマーニ・テアトロ」を若手デザイナーのファッションショー会場として提供するなど、イタリアファッションに貢献する姿勢を示していた。
今年8月には、「Costume National(コスチューム ナショナル)」創設者兼デザイナーのEnnio Capasa(エンニョ・カパサ)が、2014年春夏コレクションを約20年ぶりにミラノコレクションで発表することを決定。
ジョルジオ・アルマーニは、このことがイタリアファッション協会への加盟を決断するきっかけになったとし、「私は依然として、すべてのイタリアブランドが国内でコレクションを発表すべきだと考えている。しかし、現状を変えるには時間がかかることも理解している。エンニョ・カパサがコレクション発表の場をミラノに戻すことは、こうした動きにおける重要な一歩だ。素晴らしい決断だと思う」と話している。
同時に、他ブランドもこれに続くべきだとし、「イタリアファッションのさらなる発展を目指し、私自身も、イタリアファッション協会加盟ブランドに対して貢献と信頼の姿勢を示すことが必要だと考えている」と語った。
イタリアファッション協会は、「イタリアファッションの競争力を高めるためには、同業界を支えるクリエイターが団結することが必要不可欠。ジョルジオ・アルマーニの決断はこうした動きを象徴するものだ」として歓迎している。
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