掲載日
2011/05/09
2011/05/09
東レなど、インドネシアに高機能ポリプロピレン長繊維不織布の新会社を設立
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2011/05/09
2011/05/09
東レ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:日覺昭廣)とToray Advanced Materials Korea, Inc.(本社:韓国ソウル特別市、代表理事社長:李泳官、以下「TAK」)は、インドネシアで高機能ポリプロピレン長繊維不織布(以下「PPスパンボンド」)事業を開始することを決定した。本年9月に新会社「P.T. Toray Polytech Jakarta」(TPJ)を、インドネシア タンゲラン地区にある東レグループの事業拠点内に設立し、年産約20,000トンの生産設備を新設する。新工場は2013年6月から本格稼動開始予定。
ASEAN各国においては、高い経済成長と国民所得増による生活様式の高度化で乳・幼児用の紙おむつの需要が急速に伸びることが予測される。特にインドネシアの乳・幼児用紙おむつ市場は、2010年の約19億枚から2015年には約37億枚と、年14%の急成長が見込まれ、主要衛生用品メーカーの設備新設・増設も相次いでいる。主要衛生用品メーカーからは材料の現地調達の要望も強く、今後ASEANでのPPスパンボンドの需要は、2015年に年間約84,000トンに拡大すると予測される。
東レグループのPPスパンボンド事業は、韓国のTAK社で年産約43,000トン、中国の東麗高新聚化(南通)有限公司(TPN)に年産約38,000トンの生産能力を有し、日本、韓国、中国、ASEANなどアジア各国市場向けに幅広く販売していく。さらにTPN社では、年産約20,000トンの生産設備増設(2012年7月稼動)を既に決定しており、新たにインドネシアに生産拠点を持つことにより、2013年時点において、グループ合計で年産約121,000トン規模の生産能力を保有し、成長著しい中国やASEANをはじめとする新興国市場への拡販を推進していく。
東レは今年4月からスタートした新中期経営課題“プロジェクトAP-G2013”において、持続的に事業収益拡大を実現する企業グループへの転換を目指して、「グリーンイノベーション事業拡大(GR)プロジェクト」、「アジア・新興国事業拡大(AE)プロジェクト」、また「トータルコスト競争力強化(TC-II)プロジェクト」にそれぞれ取り組んでいる。今回の決定は、今後大きな経済成長が見込まれるアジアやその他地域の新興国の成長を取り込む「アジア・新興国事業拡大(AE)プロジェクト」の基本戦略の一つとして推進するものだ。
<新会社概要>
1.名称:P.T. Toray Polytech Jakarta (TPJ)
2.事業内容:ポリプロピレン長繊維不織布(PPスパンボンド)の生産・販売
3.所在地:インドネシア タンゲラン
4.設立:2011年9月(予定)
5.稼動開始:2013年6月(予定)
6.資本金:37.6百万米ドル(約32億円)
7.出資:Toray Advanced Materials Korea, Inc.(TAK) 65%
東レ株式会社 25%
P.T. Toray Industries Indonesia(TIN) 10%
8.生産能力:年産約20,000トン
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