Reuters
2019/11/08
米カプリ、香港の抗議運動で「ヴェルサーチェ」売上に打撃
Reuters
2019/11/08
「マイケル・コース(Michael Kors)」などを展開する米カプリ ホールディングス(Capri Holdings)が発表した2020年3月期第2四半期業績は、利益が市場の予想を下回る結果となった。香港での抗議運動のほか、Tシャツに「不適切な表記」があったことで中国の消費者の間で物議を醸し、傘下ブランド「ヴェルサーチェ(Versace)」の売上が影響を受けた。
「ヴェルサーチェ」は、香港とマカオを国として扱うような表記をしたTシャツを販売し、中国国内で強い反発を受けた。
一連の騒ぎを受け、アジアのブランドアンバサダーを務めていた楊冪(ヤン・ミー)が契約を打ち切るという事態にまで発展している。
アジア各地から観光客がショッピングに集まる香港は、ラグジュアリーブランドにとって非常に重要な市場になっているが、7ヵ月続く抗議運動の影響で臨時休業を余儀なくされた店舗も少なくない。
「ヴェルサーチェ」の第2四半期の売上高は前年同期比でほぼ横ばいだった。
カプリ ホールディングス全体の第2四半期連結売上高は15.1%増の14億4000万ドル(約1574億5700万円)で、RefinitivのIBESデータによるアナリスト予想平均とほぼ並ぶ結果に。
グループの調整済み純利益は7.8%減の1億7700万ドル(約193億5400万円)。一株当たり当期純利益1.16ドルと、アナリスト予想平均1.24ドルを下回った。
現行の第3四半期については、売上高15億3000万ドル(約1672億9900万円)を見込むが、これはアナリスト予想平均16億ドル(約1749億5400万円)に満たない数字となる。
(2019年11月8日現在、1米ドル=109円で換算)
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