ギャップ、9月の売上はほぼ横ばい

by

Matthieu Guinebault

掲載日
2015/10/12

　米ギャップ（Gap）グループの9月の売上は14億6000万ドル（約1753億7500万円）だった。「バナナ・リパブリック（Banana Republic）の不振を、堅調な「ギャップ」と増収を見せた「オールドネイビー（Old Navy）」が補った。

　「ギャップ」は、前年同月の3％減収に比べると、9月は堅調な業績を維持して横ばい。しかし一方、前年は2％の売上増加を見ていた「バナナ・リパブリック」は10％落ち込んだ。グループのけん引役であり続ける「オールドネイビー」が唯一の増収となり、4％伸びた。
 
　「9月は芳しくない結果となったが、パフォーマンス向上の為の対策をとることを最優先していく」と同グループのファイナンスディレクター、サブリナ・シモン（Sabrina Simmon）氏はコメントしている。

　ギャップグループの1月末締めの14年度連結決算は、売上高 164億ドル（約2兆円）。「オールド・ネイビー」の業績により、すでに5％の増収は確定している。また、今後数年間で北アメリカの店舗数を1/4縮小すると発表しており、今年中に140店舗が閉鎖されるという。さらに、本社の従業員250名の人員削減を行うことも明らかにしている。

 
（2015年10月12日現在、1米ドル＝120円で換算）