アートブックを手がける出版社Rizzoli New York（リッツォーリ ニューヨーク）がアートブック「Louis Vuitton / Marc Jacobs」を発売する。本書では「Louis Vuitton（ルイ・ヴィトン）」の発展に貢献した2人、Louis Vuitton（ルイ・ヴィトン）とMarc Jacobs（マーク・ジェイコブス）にフォーカス。2012年にthe Musee des Arts Decoratifs（パリ装飾芸術美術館）で開催予定の「Louis Vuitton」をテーマにした展覧会に付随して制作されるもので、2012年3月6日に販売される予定。

　アートブック「Louis Vuitton / Marc Jacobs」は、著者のPamela Golbinが2つのパートに分けて構成されている。前半部分には、1854年に世界初の旅行用カバン専門店として誕生した「Louis Vuitton」の創業者、Louis Vuittonにフォーカス。当時はほとんど知られていなかったトランク工場を最もラグジュアリーなトランクメーカーにまで躍進させたスーツケース職人Louis Vuittonの軌跡を辿る他、Louis Vuitton本人による作品を初公開している。後半部分には、1997年から「Louis Vuitton」アーティステック・ディレクターを務めブランドに新たな風を巻き起こしたMarc jacobsの功績を収録。これまでに人気を博したMarc jacobsデザインの数々のラインに加え、ブランドの新たな試みとなったデザイナーやアーティストとのコラボレーションを振り返る。

　Marc jacobsは、2003年春夏コレクションでは村上隆とコラボレーションし「モノグラム・マルチカラー」を、2008年春夏コレクションではアメリカ人作家でアーティストのRichard Prince（リチャード・プリンス）と共に「モノグラム・パルプ」を制作。また2009年には、アーティストStephen Sprouse（スティーヴン・スプラウス）へのオマージュとして、コラボライン「モノグラム・グラフィティ」をリバイバルしている。

　著者Pamela Golbinはパリ装飾芸術美術館のキュレーターを務めており、同美術館で開催予定の展覧会は「Louis Vuitton / Marc Jacobs」と同様に、Louis VuittonとMarc jacobsの2人の時代に分けてブランドの歴史を紹介。2012年に開催される予定で、具体的な日程は現段階では未定となっている。