アシックスがトレーニングアパレルに注力、デザイン強化でファンランナー層取り込みへ

　「アシックス」が、2016年秋冬新製品の発表会を都内で行った。リオ五輪、4年後の東京五輪を見据えゴールドパートナー契約のアドバンテージを活かし、更なるスポーツ需要の取り込みを図る。

　アシックスでは、ライフスタイルにスポーツを取り入れるファンランナー層に訴求する商品の展開を強化。今年2月に発売してから量販店でも好評だったという「フューズエックス（fuzeX）」（7月中旬発売・税別1万〜1万2,800円）は"Wearable"をテーマにコーディネートに取り入れやすい新色をラインナップに加える。また、今後特に注力していくというトレーニングアパレル分野では、先行する他社スポーツメーカーとの差別化として強みである機能性に加え、デザイン性を意識したウエアを投入していく。トレーニングウエアでは動作の違いに応じ3つのピラーで約30アイテムを展開。様々な総合的な運動に対応する「コンディション」、ウェイトトレーニングなど大きな動作向けの「パワー」、しなやかな動きをサポートする「フレックス」を軸に主力商品であるシューズとのトータルコーディネートを提案していく。担当者は「アシックスというとどうしても『部活着』のイメージが払拭しきれていなかったが、国内にデザインセンターが立ち上がったタイミングということもありアパレルを国内外で本格的に展開していく第一歩だと思っている。アスリートをもっとかっこよく見せたいという思いがあるので、機能性だけでなくデザインのノウハウをオリンピックを含めた競技用ウエアに取り入れていきたい」と語った。
 
　発表会では、上級者ランナー向けで同社史上最軽量の270gを実現したランニングシューズ「ダイナフライト（DynaFlyte）」（7月1日発売・税別1万3,500円）をはじめ、「ゲルカヤノ 23（Gel-Kayano 23）」（9月上旬発売・税別1万5,000円）や、オリンピックを意識し各国の国旗をモチーフにした「フューズエックスカントリーパック（FuzeXCountrypack）」（7月5日発売・税別1万2,800円）などが展示された。