2015/09/16
インディテックス、2015年上半期は17%の増収
2015/09/16
「ザラ(ZARA)」などを所有するスペインのインディテックス(Inditex)グループの2015年上半期決算は、売上高が17%増の94億2000万ユーロ(約1兆2700億円)だった。また、純利益も26%増の11億7000万ユーロ(約1581億9200万円)と、スペインでの業績回復が追い風となった。
調整後の数字でも7%の増収。8月-9月期の売上は調整前現地通貨計算で16%の伸びを見せ、下半期も好調にスタートを切った。
上半期に加えて、下半期も今のところほぼ市場の予想通りの結果となり、EBITDAは22%増の19億7000万ユーロ(約2663億5800万円)に上るだろうと見られている。
当期、インディテックスグループは35ヶ国に94店舗を新規に展開、合計で88ヶ国6777店舗に及ぶ販売網となった。「オイショ(Oysho)」、「ストラディバリウス(Stradivarius)」、「プルアンドベア(Pull&Bear)」、「マッシモ・ドゥッティ(Massimo Dutti)」の4ブランドが中国にオンラインショップを開設し、「ザラ」ブランドは香港、マカオ、台湾にもEC進出を果たした。
中国とロシアの不況は、「西欧と合衆国の経済が持ち直した」ことにより補完された、とユーロモニターのアナリスト、Jorge Martin氏。
欧州は縮小傾向にあるものの、いまだ総売上の60%を占める主要なマーケットだ。一方、アジアでの売上は拡大しており、全体の中で占める割合は前年同期21.7%に比べて、2015年上半期は25.2%に。米州も少しではあるが成長を店、13.4%から14.7%と比重を増した。
1月末締めの2014-15年通期連結決算では、インディテックスグループは売上高8.3%増(恒常為替レート換算で11%増)の181億2000万ユーロ(約2兆4500億円)を記録し、純利益は5%増の25億ユーロ(約3380億1800万円)だった。
(2015年9月16日現在、1ユーロ=135円で換算)
Matthieu Guinebault (avec AFP)
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