
Robin Driver
2018/07/25
イヴァンカ・トランプ、自身のブランドを終了

Robin Driver
2018/07/25
ドナルド・トランプ米大統領の長女イヴァンカ・トランプ(Ivanka Trump)が、自身の名前を冠したブランドを終了する予定だ。関係者筋によると、無給の政府職員として働く彼女は、利害の対立を避けるため、会社に対し様々な制約を課していたという。

「イヴァンカ・トランプ」ブランドの広報担当者は、「業績が理由ではなく、あくまでも政府の役職に従事していきたいというイヴァンカの決定によるものだ」と話している。
イヴァンカ・トランプは、2017年1月を以て自身のブランドから正式に手を引いており、政府職員としての立場と会社の利益との対立を招かないよう対策を練っていた。
また、ブランドに対しても様々な制限を設け、国外での展開拡大や国内の提携先などについても逐一創業者である彼女への報告を義務付けていた。
BBCが報じたところ、関係者筋はこうした制約がブランドの発展の足かせになっており、社内では皆が事業終了が正しい選択だと考えているという。
元は2007年にジュエリーラインを発売したことに端を発し、イヴァンカ・トランプは2014年に自身のアパレルブランドを設立。米国内では数百の百貨店と取引があり、洋服やアクセサリーを卸していた。
しかし、父ドナルド・トランプが米大統領に当選して以来、ボイコット運動が起こるなど、ブランドは厳しい批判に晒されてきた。
ノードストローム(Nordstrom)、ニーマン・マーカス(Neiman Marcus)、HSN、ショップスタイル (ShopStyle)といった百貨店や小売店は、ここ数ヵ月で全て「イヴァンカ・トランプ」商品の取り扱いを停止している。また、英世論調査会社によるブランド格付けランキング「YouGov BrandIndex」では、消費者イメージの項目で下位10位にランクインした。
また、通常は認可に時間のかかる中国での商標登録も、米大統領がZTE への制裁を解除するわずか数日前に相次いで許可が下りたことから、裏で取引があったのではないかともささやかれていた。
ブランドは終了するが、ライセンス契約に関しては期間満了まで継続される予定だという。
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