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グッチの変革は続く

掲載日
today 2015/06/24
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  先シーズンは序章に過ぎなかった。フリーダ・ジャンニーニ(Frida Giannini)が去った後、アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)が手がけた「グッチ(Gucci)」のメンズ秋冬コレクションは、過去との決別を表すような仕上がりだった。

 大手グループ「ケリング(Kering)」の主要ブランドの新アーティスティック・ディレクターとして、アレッサンドロ・ミケーレは大胆な挑戦を続けている。6月22日に発表した2016年春夏メンズコレクションを見ても、それは明らかだ。



 ショーは、ミラノのヴァルッテリーナ通りにある古い倉庫だった建物で行われた。薄暗い会場でオペラをバックに、長いランウェイをモデルが闊歩する。繊細なシルエットと質素な内装が対照的だ。

 コレクションでは、「グッチの新たなアイコニックアイテム」になるべく、前シーズンのキーとなる要素が引き継がれていた。ベレーやモカシンミュールなどのアイテムは、今期はゴールドに。さらに、ウィメンズで見られるGGマークの入ったベルトやレースアップバレエシューズなどもメンズ向けに提案された。

 また、新しく見られたイエローレンズのビッグサイズサングラスなどは、来年大ヒットしそうだ。先シーズンからのトレンド、レースのトップスやシャツは引き続き登場。「モスキーノ(Moschino)」や「ヌメロ・ヴェンティウーノ(N°21)」などのブランドでも再登場し、人気は存続する模様。

 シルエットは70年代を取り入れたものが多く、裾がフレアしたパンツや、半袖ジャケットが見られたほか、首のリボンや細かな刺繍、クロッシェのアンサンブルなど、ノスタルジックな要素も。しかし、何と言っても特筆すべきは異国のタペストリー風スーツで、昔の貴族の邸宅を思わせるようなモチーフが印象的だった。


 「ターゲットがはっきりしている。こういったアイテムを着こなすには、相応しい体型やスタイルは勿論、財力があって、ゲイカルチャーに親和性がなければいけない。非常に人を選ぶ」という意見もあった。

 ここ最近は売上が低迷している「グッチ」だが、これを機に挽回できるかどうか、大きな賭けになりそうだ。ただ、昔のコレクションから脱して、同ブランドのラインナップを一新する必要がある、という点では、少なくとも多くの小売業者の意見が一致している。


 ショーは大きな拍手に包まれてフィナーレを迎えた。最近ではニューヨークでのクルーズラインコレクションも好評を得ていたが、このことから考えても、ここ数ヶ月の「グッチ」は、世界中のファッション業界の注目を一身に浴びていると言えるだろう。
 

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