ケリングが環境への影響を換算するデジタルプラットフォームを立ち上げ、10月に新たなデジタルソリューション開発のハッカソンを開催

 ケリング(Kering)が、6月5日の世界環境デーに合わせ、環境損益計算(以下、EP&L)に関するデジタルプラットフォームを立ち上げたと発表した。10月にパリでエンジニアなどを集めてハッカソンを開催する予定で、ラグジュアリーファッション産業のサステナビリティや新たなデジタルソリューションの開発を促進していく。

ケリングの公式サイトより

 同グループは、2011年にグループ内の事業やサプライチェーン全体のビジネス活動が環境へ及ぼす影響をすべて測定し、監視するためのソリューションとしてEP&Lを開発。透明性への取り組みとしてこれらを用いて作成した2018年のEP&Lレポートを公開した。
 
 今回立ち上げたプラットフォームには、EP&Lの集計方法とそれらの重要度を示すデータセットが含まれており、ブラウザからいつでも閲覧できる。データセットでは、グループの活動による環境への影響および評価係数を示す環境重要業績評価指標(EKPI)の確認が可能。開示されたデータセットを活用すれば、他社のラグジュアリー関係者が自分たちのEP&L分析に着手する参考にもなり、業界全体でビジネスが環境に及ぼす影響について理解と注意を高めていくことができるという。ケリング傘下の「グッチ(Gucci)」は、ブランドのポータルサイト「Gucci Equilibrium」内にデジタルEP&Lを立ち上げ、ケリングのデジタルEP&Lを基にしたオリジナルバージョンを公開している。
 
 ハッカソンでは、EP&Lデータセットを活用する開発者や専門家を集め、ラグジュアリービジネスの影響や透明性を推し量る新世代のアプリやその他のデジタルソリューションの製作を促進。同グループのエグゼクティブおよびグループ内ブランド、外部の専門家で構成される審査委員会で上位3件の施策を選び、受賞者たちには合計1万8,000ユーロの賞金を授与する。また優勝した施策は、同グループによる資金融資を得て開発からグループ内での使用、ラグジュアリーファッション産業への幅広い活用までがサポートされる。

 

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