AFP
2015/12/09
ケリンググループが「セルジオ・ロッシ」を売却 アンドレア・ボノーミ氏の投資会社に
AFP
2015/12/09
ラグジュアリーグループのケリング(Kering)は、「セルジオ・ロッシ(Sergio Rossi)」の全株式を、投資家アンドレア・ボノーミ(Andrea Bonomi)氏の所有するインヴェストインダストリアル(Investindustrial)社に売却することに合意した。金額は明らかにされていない。
戦略の見直しを進める中で、ケリングは「セルジオ・ロッシ」が「他のラグジュアリーブランドに比べて、パフォーマンスが劣っていた」として、2014年第2四半期からブランド売却の準備を進めてきた。
「今回の件は、ブランドにとってプラスになるだろう。戦略的なパートナーとしっかりした後ろ盾を手に入れることで、長期的な成長を視野に入れた展開ができる」とケリング側は強調。売却手続きは「今後数週間以内に行う」としている。
1999年、旧グッチグループ(Gucci Group)(現ケリング)は、「セルジオ・ロッシ」株の70%を9600万ドル(約117億1400万円)で買収。その後、ロッシ一族が保有していた残りの30%も取得した。
「セルジオ・ロッシ」の売上はここ10年下がり続ける一方で、アナリストの予想に基づくと、2004年には9900万ユーロ(約132億5700万円)だったものが、2014年には8300万ユーロ(約111億1400万円)まで落ち込んでいるという。ケリング自体はブランドごとの数字を公表してはいない。
この数ヵ月、専門紙は候補の企業をリストアップしてきたが、その筆頭は英投資会社のエメリスク(Emerisque)だった。同社は、「MCS」や「ヘンリーコットンズ(Henry Cotton's)」などを所有している。他にも、「オールセインツ(AllSaints)」などを抱える英ライオンキャピタル(Lion Capital)や、現在「ジミー・チュウ(Jimmy Choo)」、「ベルスタッフ(Belstaff)」の持ち主であるJABラグジュアリー(JAB Luxury)の名前もあった。
(2015年12月9日現在、1米ドル=122円、1ユーロ=134円で換算)
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