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ケリング、「グッチ」と「サンローラン」堅調 「BV」停滞は続くもダニエル・リーは好感触

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Reuters
掲載日
today 2019/04/23
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 ケリング(Kering)グループが発表し2019年第1四半期業績は、予想を上回るものとなった。この2年爆発的に伸びていた「グッチ(Gucci)」の成長は落ち着きを見せたが、それでもグループをけん引している。

Photo: Gucci - Gucci


 他にも「サンローラン(Saint Laurent)」や「バレンシアガ(Balenciaga)」など成長著しいブランドを有しているケリングだが、やはり売上・利益ともに最大の「グッチ」に頼るところが大きい。
 
 「グッチ」はこの4年間で売上を倍以上に拡大し、年商は80億ユーロ(約1兆円)を突破している。フランソワ=アンリ・ピノー(Francois-Henri Pinault)会長兼CEOは、この勢いが自然と落ち着くことを以前から予想していた。

 2019年度第1四半期も「グッチ」の既存店売上高は20%伸びたものの、それでも前四半期の28%、前年同期の50%という数字と比べると減速した形となる。
 
 しかし、LVMHの「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」といった競合ブランドの成長率を鑑みれば、やはり非常に速いペースであることに変わりはない。中国からの需要が高まっている今、その恩恵を一番受けているのが「グッチ」だ。
 
 「(『グッチ』の)勢いが正常化することはすでに予想されていた。前向きに捉えている」とケリングのジャン=マルク・デュプレ(Jean-Marc Duplaix)財務責任者。
 
 「グッチ」は、近年インテリアなどにも手を広げ、化粧品を発売する計画もある。
 
 ケリンググループ全体の業績としては、第1四半期の連結売上高は21.9%増の38億ユーロ(約4781億9200万円)となった。買収および為替の影響を除いた値では17.5%の増収となるが、アナリストの予想を上回っている。

 「堅調な滑り出し」という「イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)」(比較ベースで17.5%増)は、すべての地域で「バランスの取れた成長」が見られたほか、アパレルとアクセサリーの双方が好調だった。
 
 しかし、「ボッテガ・ヴェネタ(Bottega Veneta)」は8.9%の減収を計上。新クリエイティブディレクターのダニエル・リー(Daniel Lee)を迎え、ブランドを立て直している最中だ。リーのコレクションは2019年半ばから店頭に並ぶ予定だが、すでに販売している一部限定商品については「相当な」成功を収めているという。「下期から変化が見られるだろうが、それも段階的なものとなるだろう」ともデュプレ氏。

 また、「バレンシアガ(Balenciaga)」と「アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)」がけん引した「その他のブランド」事業は比較ベースで21.7%増と「非常に大きな伸び」を見せ、「ウォッチ&ジュエリー」事業も堅調だった。
 
 中国人消費者の傾向として、海外から自国内へと購買場所に変化はあるものの、中国からの需要に今のところ陰りは見えないとも説明した。
 

(2019年4月23日現在、1ユーロ=126円で換算)
 
 

Additional reporting by Sandra Halliday

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