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ケリング、第3四半期は減速

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Reuters
掲載日
2019/10/25
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 「グッチ(Gucci)」を所有するケリング(Kering)が発表した2019年第3四半期(7-9月)決算は、香港の抗議運動に打撃をうけながらも他のアジア諸国の好調な業績に支えられ、市場の予想に概ね並ぶ結果となった。

Gucci - SS 2020 - Milan - © PixelFormula


  「グッチ」は、中国人消費者が本国の店舗で購入することが増えたが、他にも韓国のようなショッピング大国でも好調だったという。
 
 「グッチ」ブランド単独の第3四半期売上高は、比較ベースで10.7%増加した。これはアナリスト予想を上回っている。

 一方で、「サンローラン(Saint Laurent)」を含む数ブランドは、香港の打撃を相殺することができなかった。「グッチ」はすでに中国本土に多くの店舗を構えているが、まだそこまで販売網を拡大できていないブランドもある。
 
 「香港での落ち込みの程度はブランドごとに異なる」と、ケリングのジャン=マルク・デュプレ(Jean-Marc Duplaix)最高財務責任者。
 
 グループ全体の連結売上高は14.2%増の38億8000万ユーロ(約4685億3100万円)を計上した。
 
 比較ベースでは11.6%の増収で、アナリスト予想とほぼ並ぶ結果とはなったが、前四半期の13.2%と比べるとやや減速している。
 
 「グッチ」の業績はアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)が就任して以来数年間にわたり爆発的な伸びを記録したが、今はその動向が精査されている状態だ。
 
 ケリングにとっても大きな利益をもたらした「グッチ」だが、投資家たちは成長率が減速していることから慎重にその動きを見守っている。

 アメリカのようにやや苦戦している地域はあるものの、アナリストたちはブランドの第3四半期業績を肯定的にとらえているようだ。売上が急速に落ち込んで正常化するというよりは、増収の動きが安定してきたと見られる。
 
 ちなみに、「グッチ」は前四半期には12.7%の増収を計上していた。
 
 「市場の売上には届いているし、第2四半期と比較したときにも減速の度合いはわずかだ。投資家を安心させるには十分だと言えるだろう」とCitiのアナリストはコメントしている。
 

(2019年10月25日現在、1ユーロ=121円で換算)

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