2016/06/16
ゴーシャ・ルブチンスキー、ピッティでショーを開催
2016/06/16
イタリア・フィレンツェで開催中のメンズ展示会「ピッティ・ウオモ(Pitti Uomo)」で、「コムデギャルソン(Comme des Garçons)」のサポートするロシア人若手デザイナー、ゴーシャ・ルブチンスキー(Gosha Rubchinskiy)がランウェイショーを行った。

ピッティ・ウオモの特別ゲストの一人に選ばれたゴーシャ・ルブチンスキーのショーは、フィレンツェ郊外にある1930年代の廃工場が会場に。
昨年春には同地で短編映画「The day of my death」の撮影も行っており、Renata Litvinovaが撮影したこの映像もショーの後に上映された。
ルブチンスキーがインスタグラム上でスカウトしたモデル40人は、皆短く刈った髪にバッドボーイ風のいで立ちで統一されていた。

ローマ郊外の男娼を描いたパゾリーニの小説『生命ある若者』にインスパイアされた17年春夏コレクションは、スニーカーやジョガーパンツ、スウェットにメタルのチェーンを首に巻いたスタイリングが印象的だった。
ルブチンスキーのクリエーションの根底には、ソビエト崩壊後のロシアがある。それがモスクワの若者文化と結びつき、エレガントなスポーツテイストと、写真や映画と言ったアートからの影響が加わったスタイルが特徴だ。

ほとんどミニマルとも感じられる今回のコレクションにも、前シーズンと同様、スポーツブランドへのオマージュ的要素を見てとることができる。今季は「フィラ(Fila)」、「セルジオ・タッキーニ(Sergio Tacchini)」、 「カッパ(Kappa)」といったイタリアンブランドのパロディが。
「リーバイス(Levi’s)」のクラシックなモデルを再解釈したコーデュロイのジャケットやパンツ、オーバーサイズのボーダープルオーバーに、切りっぱなしのバミューダを合わせ、カルト的ブランドの名に恥じぬバッドボーイなワードローブを表現した。
不許複製・禁無断転載
© 2023 FashionNetwork.com